ストーリー

  (最終更新日:2020.11.17)

私のミスで上司がブチ切れる。泣きじゃくったあの日の決意。<ブラック企業物語【第5話】>

長女研究家の稀子(きこ)です。大人になり、会社で仕事を始めるといろんな人に出会う。特に複数の会社で働いたことがあるならば、「結果は出すがどうにも要領が悪い人」に出くわすことも多いだろう。「仕事の成績はいいんだけど、いつもいつも人に迷惑をかける」そんな人が1社に1人はいると言っても過言ではない。私も大学卒業後に入社した会社でそんな上司の部下として働いたことがある。

さて、長女をこじらせたおかげで、人としてもこじらせていた私が仕事を通して変わりゆくさまを綴ったブラック企業物語。その第5話は、「結果は出すが人に迷惑をかけまくる上司」とのお話。彼との仕事を通して、私は甘ちゃんだったビジネス根性を引き締めていくこととなる。

今回のお話の最後、長女研究家としての考察では、長女に絶対に気がついて欲しい大事なことをお話ししているので、ぜんひ最後まで読んでいただきたい。ちなみに、どんな話かは最後まで読んでのお楽しみ!

ちなみに、「第1話」「第2話」と同様にこの「第5話」も若気の至りで、かなり先輩に失礼な態度をとる私が満載!!(笑)

スポンサーリンク


結果は出すが人に迷惑をかけまくる上司

まずは、今回の物語の登場人物である「結果は出すが人に迷惑をかけまくる上司」について語ろう。

私が所属していた商品部で、会社の歴史に名を残すようなスーパーヒット商品を生み出すのだが、なにせ「空回りな熱血で頭に血が上ると周りが見えない」そんな男性がK氏である。

K氏は当時20代後半から30代前半だったと思うのだが、とにかく頭に血が上ると周りが見えない。

彼がどんな時にカッとなるかというと、「自分の業績を他人に邪魔された時」である。

ただ、日頃は温和な性格で情に厚く、人がいいので「何とも憎み切れないキャラ」なのであった。

スポンサーリンク


チーム替えの恐怖

さて、そんなK氏のいる商品部は、数名のリーダーの元でチームを組んで仕事をしていた。

私が入社した当時、新入社員は定期的にチーム替えが行われていた。

私はチーム替えの際に「絶対にK氏のチームにだけは配属されたくない!」とかなり本気で思っていた。

入社後しばらくは、20代後半で女性として課をまとめているN課長の元に所属していたので、彼女のチームにずっといたいと心の底から願っていた。

ところがどっこい、部長からこんなことを言われてしまう。

「K君みたいなタイプには、しっかりした櫻本さんがサポートに入ってくれるのが一番良い。」

この部長の一言で私はK氏のチームへの配属が決まってしまったのだ。

長女特有の「しっかり者」が仇となったのだ。

スポンサーリンク


上司がイヤすぎて

今思えば、かなり失礼極まりないのだが私は「Kさんのチームは絶対嫌です!」と部長や課長に堂々と言っていた。

それどころか、K氏本人にも面と向かって「嫌だ」と言っていた。

ほんと~に、失礼極まりない。

若さとは恐ろしいものである。

さて、私がどんなに嫌だと駄々をこねても結果は変わることはなく、K氏のチームで仕事をすることになる。

そんな彼の元で仕事を始めた矢先、事件は勃発する。

スポンサーリンク


上司の炎上

この頃、新商品の発売が決まると店舗に商品の特長や発注番号をFAXで案内するシステムが採用されていた。

ある日、その商品案内のK氏の新商品の発注番号が間違ったまま送られ、商品が発注できないと店舗からクレームが来たのだ。

発注ができないということは同時に、K氏の商品の発注数があがらないということになる。

先ほどもお伝えした通り、業績を邪魔されようものなら、かなりの勢いでキレるK氏。

この知らせを知り、しばらく温和であったK氏が怒りのオーラをまとったのだ。

ちなみに、この時商品案内のチェックをしたのは私である。

スポンサーリンク


上司への反撃!

今回の事件勃発で怒りのオーラをまとったK氏。

そんなK氏を見て私は、「新入社員のミスなんだし、私にはそんなに怒ったりしないだろう」と勝手にそう思っていた。

しかも、案内をチェックし終えた際に「チェックしましたが必ずKさんも見てくださいね!」と言ってあったので、怒りのオーラをまとうK氏に私はこう言ったのだった。

「あの時Kさんにも確認してくださいって言ったじゃないですか!」

今考えると、なんと恐ろしいセリフを先輩社員に向かって吐く女なんだろうと我ながら恐ろしくなる。

私が社内で中堅のポジションで、新入社員のひよっ子からこんなことを言われたらその子の常識を疑うかもしれない。

もう本当に、相当な「こじらせ長女」である。

スポンサーリンク


悔しさからの涙

さて、現在だからこそ自分の発言を恐ろしいとも思えるのだが、当時のこじらせ絶頂の私は「絶対に私は悪くない!」くらいに思っていた。

そしてそれと同時に、「自分を守ってくれない上司」にとても切なく悲しい気持ちになっていた。

悔しさと悲しさから私の目には涙があふれ、みんなのいる社内だったがポロポロと涙がこぼれるのを抑えることができなかった。

今ではそんなことも無くなったが、少し前までは悔しくなるとすぐ涙をこぼす女だった。

喉のあたりがキューっと締め付けられるように痛くなって、目に涙があふれてくるのだ。

長女のあなたも同じ経験をしたことはないだろうか。

スポンサーリンク


私にとって一番悲しいこと

今だから分かることなのだが、かつての私にとっては「分かってもらえない」「気持ちを汲んでもらえない」ということが何より悲しく悔しいことだった。

だから、仕事を通して信頼していた上司から「分かってもらえない」「気持ちを汲んでもらえない」という状況が起こると、先ほどもいったような「喉のあたりがキューっと締め付けられるように痛くなって涙があふれる」という現象が起きていた。

このブラック企業でもそうだが、その後働く会社でもよく上司とぶつかり泣いていた。

スポンサーリンク


自分の身は自分で守る

こんな事件がありながらも、私はしばらくこのK氏のチームで仕事をすることになる。

チーム替えのたびにずっとK氏のチーム残留なことに何度もショックを受けたことは言うまでもない。

さて、今回紹介したK氏炎上事件のあと私はとある決意をする。

その決意とは、「自分の身は自分で守ろう!」である。

仕事のスタイルもただの「責任転嫁型」から、他人を信用しすぎずに「自分で自分の身を守るスタイル」に変わっていった。

今回のようなチェックミスも今後しないように、ただ資料を目で追ってチェックするのではなく、重要な部分は1文字1文字に対して確認したら印を入れる、声に出して読んでみるなどの工夫をするようになっていった。

スポンサーリンク


おわりに(長女研究家としての考察)

改めまして、長女研究家の稀子(きこ)です。

今回の物語で最も大切なポイントは、<「分かってもらえない」「気持ちを汲んでもらえない」ということが何より悲しく悔しいこと>という部分です。

負けず嫌いで正義感が強く強気な長女は、仕事を通して責められたり、濡れ衣を着せられたり、話を聞いてもらえないとただ単に「こいつムカつく!」と思ってしまいがち。

だけど、このムカつく!という「怒り」だけに気を取られてはいけないのです。

あなたの中には必ず「大切にしてもらえなかった」という寂しさが芽生えているはずなのです。

特に親が厳しく、親に対しても「分かってもらえない」「気持ちを汲んでもらえない」という悲しい状況を小さいころに経験していると、そんな気持ちをなかったことにするために心が麻痺していきます。

この麻痺こそが、長女が自分のことがよくわからなくなってしまう原因。

ぜひ、自分の本当の心の状態に気づけるよう、あなたの感情か強く揺らいだ時にはそこのにある「本当の気持ち」に注意を払ってください。

あなたに怒りの感情が生まれた時にはその裏には何か悲しく感じることがあり、あなたが悲しみを感じる時にはその裏には何か怒りを感じていたりと、本当の気持ちはあべこべだったりするのです。

これは長女が幸せに生きるためにとても重要なこと。

なので、また別の記事でも書いてみたいと思います。

さて、このブラック企業物語シリーズでは、「長女研究家としての考察」部分には毎回長女が幸せにいきるために、とても大事なことを書き綴っています。

ぜひ、ほかのストーリーも読み進めてみてくださいませ。

また、考察部分に書かれていたことを「あまり覚えてないなー。」なんていう場合には何度も読み返してくださいね!

では、また次のお話でお会いしましょう。

COJILabo.では、長女が幸せになるためのあれこれを発信しています。記事の更新情報が欲しい方は、COJILabo.メンバー(無料)にご登録ください。COJILabo.メンバー詳細はこちら。

COJILabo.編集長 長女研究家 櫻本稀子(さくらもときこ)

記事を読んで感じたことなどシェアしていただけると嬉しいです。また、何か疑問点などもあればご連絡ください。記事の中で回答していきます。

メッセージを送る

長女研究家 櫻本稀子のセッションが受けられる
スピリチュアル・ビューティーサロン
「K’s Royal World」
長女が心を取り戻すためのセッションを提供しています
↓↓↓
サロンのロゴ画像

この記事を書いた人

長女研究家 櫻本稀子
長女研究家 櫻本稀子
1980年4月2日生まれ。スピリチュアル・ビューティーサロン代表。弟が生まれた3歳から「両親から愛されていない」と思い込み、長女をこじらせはじめる。だが、2015年に受講した「アデプトプログラム」をきっかけにたった2年半でこじらせた親子関係を修復。その経験から長女特有の「ネガティブパターン」に気がつく。このパターンを全ての長女が理解すれば「みんながもっと簡単に幸せになれる!」と思い、長女研究家として本サイトCOJILabo.にて長女が幸せになるコツを配信中。→詳しいプロフィールはこちら

記事が面白かったら
COJILabo.を "いいね!しよう"
Facebookで更新情報をお届け。

COJILabo. | コジラボ

ピックアップ記事

  1. ここを間違えないで!長女の育て方・接し方。
  2. COJILabo.メンバー(無料)について
  3. 【第12幕】ブラック企業との決別と転職。派遣という働き方。
  4. 【第10幕】就活の苦悩。就職できなければ人生終わりだと本気で思っていたあの頃。
  5. 【診断】あなたは「普通の長女?」それとも「こじらせ長女?」

関連記事

  1. 愛されたいのにアイキャッチ画像

    ストーリー

    【第14幕】愛されたいのに彼を信じられない苦しみ。

    <ハーレムの一員にされかける!?>私生活が死生活だったころのストー…

  2. マフィア課長カウンセリングアイキャッチ画像

    ストーリー

    【第11幕-番外編その3】私を鬱から救ったマフィア課長のカウンセリング。

    <鬱からの脱却にはこんな方法が!>こちらは「【第11幕-後編】人生…

  3. はじめての遺書。アイキャッチ画像

    ストーリー

    【第11幕-番外編その1】初めての遺書。

    <自分の中の醜い感情を知る>この記事は「【第11幕-前編】輝かしい…

  4. 天職探しアイキャッチ画像

    ストーリー

    【第15幕】30代、好きなことさえわからない私の天職探し。

    <時間とお金と自信だけを失っていた過去>親や周りの人の顔色をうかが…

  5. 失意のどん底。そこから私は。アイキャッチ画像

    ストーリー

    【第9幕-後編】19歳、最愛の人を亡くし失意のどん底。そこから私は。

    <向き合う覚悟>こちらの記事は「【第9幕】19歳、最愛の人を失い失…

  6. ストーリー

    自分の手柄を後輩に譲れますか?「私が1番!」「私を認めて!」そんな気持ちの裏側。<ブラック企業物語【…

    長女研究家の稀子(きこ)です。あなたの職場には、自分の手柄を気持ちよく…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

▼スポンサーリンク

COJILabo.について

TOP用COJILabo.について

最近の記事

まずは現状把握。あなたは「普通の長女」それとも「こじらせ長女」?

TOP用こじらせ長女診断

おすすめ記事

  1. 死生活でしかなかったあのころアイキャッチ
  2. マフィア課長カウンセリングアイキャッチ画像
  3. 人生の歯車が狂いだした25歳。アイキャッチ画像
  4. こじらせ長女スト―リーアイキャッチ画像

長女研究家 櫻本稀子のサロン

サロンのロゴ画像

スポンサーリンク

  1. 愛されたいのにアイキャッチ画像

    ストーリー

    【第14幕】愛されたいのに彼を信じられない苦しみ。
  2. 小さな勇気が人生を変える

    ストーリー

    やり手の元ギャルと真面目長女の私。小さな勇気が人生を変える。<ブラック企業物語【…
  3. マフィア課長カウンセリングアイキャッチ画像

    ストーリー

    【第11幕-番外編その3】私を鬱から救ったマフィア課長のカウンセリング。
  4. 就活の苦悩。アイキャッチ

    ストーリー

    【第10幕】就活の苦悩。就職できなければ人生終わりだと本気で思っていたあの頃。
  5. こんなに愛情をかけてるののどうしてアイキャッチ画像

    親子・子育て

    こんなに愛情をかけてるのにどうして?長女が「嫌がる」「反抗する」そんな時には。
PAGE TOP