人生の歯車が狂いだした25歳。アイキャッチ画像

ストーリー

【第11幕-前編】輝かしい日々からの転落。人生の歯車が狂いだした25歳。

<女の転機、気が狂いそうな災難>

24歳の頃、会社のランチタイムに同僚の女の子とともに「25歳って女の転機っていうよね~。私たち来年じゃん。怖~い。」なんてのんきに話をしていたが、私の25歳は本当に転機の年となる。しかも嬉しい転機ではなく、人生の歯車が狂いだし、地獄のような日々が待ち受けていたのだった。普通なら人が一生のうちに1回経験するかしないかレベルの災難が次から次に私の身に降りかかる。あまりにハードな災難レベルに私は心身ともに衰弱し、長女だけではなく人生をこじらせていく。そんな私の23歳から25歳までの物語を紹介しよう。

期待の星としての2年間

2002年の就職超氷河期に見事内定を決め、新卒として入社した会社は、20代30代が大活躍する設立10年目という勢いのある会社であった。

当時、この会社の事業は社会的にも注目を集めテレビの取材も多く受けていた。

業績もぐんぐんうなぎ上りでとても活気のある状態だった。

まさに絶頂期に新入社員として入社した私。

そんな会社で念願だった商品部に配属された私は、「同期の誰にも負けない!むしろ先輩にも負けない!」と鼻息荒く、ギラギラしていた。

その情熱から私は、同期で一番最初に仕入れ担当に就任し、23歳の頃から先輩社員とともに百戦錬磨の社長たちを相手に腹の探り合いでもある商談に参加していた。

企画する商品もどんどんプレゼン会を通過し、入社1年目の終わりには1つのカテゴリーの仕入れと企画を任されるようになる。

1年目の結果が良かったため、2年目は同期の中でただひとり基本給がUPするほどだった。

2年目も飛ぶ鳥を落とす勢いはとどまらず、さらに新商品を次々に開発し、会社説明会では先輩社員代表としてスピーチを任され大忙し。

部長や社長からの評価も高く、「ゆくゆくは、課長になるのでは?」などと先輩方からも冗談交じりで言われるくらい勢いに乗っていた。

「この会社でキャリアを目指そう!」そんなことをうっすら考えていた私に黒い影が忍び寄る。

思った以上のブラック企業

1年目から2年目の途中までは、今日実にデートがてらマーケットリサーチをするのも楽しく、「忙しいけどやりがいある!」なんてはり切って仕事をしていた。

会社に対しても社長に対しても「厳しいけどいい会社だ!」そうと思っていた。

だがそれは、先輩社員に守られていたからだと思い知る。

1カテゴリーを任される専任の仕入れ・企画担当となり、商品部内の1つのチームリーダにもなる。

24歳の私をリーダーとするグループに、年上の先輩社員もいる状態。

なかなかハードな状況である。

商品部内でも中核メンバーとなり、より会社の内情を知るようになるといろいろブラックな部分が見えてきた。

1人で仕入、商品企画、在庫管理、クレーム対応、店舗からの電話対応までこなさなくてはならず、毎日大忙し。

そんな中、サービス残業は当たり前で、有給休暇もあるにはあるが「誰がとっていいと言った?」という空気。

朝も少しでも遅刻しようものなら朝礼でつるし上げられ、社長の鶴の一声ですべての仕事が無駄になることもたびたびあった。

未来ある若者にウソをつくのが苦しくなる

会社のブラックな部分も知ってしまった私は、会社説明会で先輩社員としてスピーチすることも辛くなっていく。

未来ある若者に、ブラック企業であることを知りながら「こんなにいい会社ですよ!」なんて説明することが苦痛で苦痛で仕方なくなったのだ。

これについては、「続けていたら私の心が病む!」そう思い、企画の仕事が忙しいといろいろと理由をつけて後輩の中で一番の期待を集めていた女の子にバトンを託した。

この後、会社の状態が大きく変わっていく。

会社が東証二部から一部へ変わり、社内で大きな組織変更が行われた。

商品部と敵対していた営業部から社長の指名により強烈なキャラの男性2名が商品部の課長に就任する。

今まで30代の女性が課長として和気あいあいとしていた雰囲気から、男性中心のゴリゴリ系の空気へと変わっていく。

この頃から、社長の暴走も激しくなり午前中と午後では指示する内容が全く違うなんてことが多々起きていく。

私に宛てられた「遺書」

さて、社内の体制が変わる中、仕事がやりにくくなり期待のエースだったはずの私の地位が少しづ崩れていく。

そして、女の転機と言われる25歳を1か月後に控えた3月、信じられないことが私に起こる。

それは、身近な人物が「遺書」を残して姿を消したのだ。

この話は、あまりにディープ過ぎるので別の話としてCOJILabo.メンバーの方には語ろうと思う。

遺書を残した人物は、命を落とすことはなく発見されたが、私のとってはあまりに衝撃的でどう消化していいのかわからない傷跡となる。

遠距離恋愛中の彼から衝撃の一言

会社での仕事もうまくいかなくなり、プライベートでもショックなことがあった私は、遠距離恋愛中の彼とのデートのたびに「仕事をやめたい。早く結婚したい。」そんなことを口走るようになっていた。

察しの良い方はもうお分かりだと思うが、結婚を迫られた男は逃げるもの。

女の転機と言われる25歳の誕生日を迎えた2ヵ月後、結婚すると信じていた彼氏に電話一本で別れを告げられたのだった。

25歳の女の転機は、人生最大最悪な転機となった。

この日以降、あまりのショックで私は日に日にやせ細り、どんどん覇気を失っていく。

だけど、仕事はしなくちゃいけない。

ボロボロになりながら、早朝から終電までの仕事を続ける日々を過ごす。

意味不明レベルの不運

さて、嫌なことは信じられないくらい続くものである。

私がスランプに陥る前に企画し、1年近くかけてようやく形になった大物商品があと少しで入荷!という時にもう意味が分からないレベルのできごとがたて続けに起こる。

中国から後は船に乗せて日本に送るだけどなった時、中国で起きた台風によって私の企画商品が入ったコンテナだけが海に流された。

さらに、その遅れを取り戻そうと再生産をしてもらおうと思ったら、商品をつくる中国の工場が大雨で水没。

天にも見放される始末。

この商品は、広告の1面を飾る商品として準備していたのだが、この事件で1部の店舗にしか商品を並べることができず、店舗からはクレームの嵐。

もう、意味が分からな過ぎて気が狂いそうになる。

ありえない部長命令

さて、この意味の分からない不運を見かねた部長からこんな指示が出る。

「櫻本さん、お願いだからお祓いに行ってくれ。」

いやいやそんなまさかと思いながらも、もうお祓いくらいしか頼るものはなく、川越の喜多院にお祓いをしてもらいに行ったのだった。

ちなみに、部長命令であったが費用は自腹である。

お祓いの効果なのかはわからないが、その後天災での不運はなくなった。

部長命令でお祓い&自腹は今でも必ず笑いの取れる鉄板ネタとなっているが、この時は本当に意味が分からず、気が狂いそうな苦しさだった。

後編に続く!↓↓↓

COJILabo.編集長 長女研究家 櫻本稀子(さくらもときこ)

この記事を書いた人

長女研究家 櫻本稀子
長女研究家 櫻本稀子
1980年4月2日生まれ。スピリチュアル・ビューティーサロン代表。弟が生まれた3歳から「両親から愛されていない」と思い込み、長女をこじらせはじめる。だが、2015年に受講した「アデプトプログラム」をきっかけにたった2年半でこじらせた親子関係を修復。その経験から長女特有の「ネガティブパターン」に気がつく。このパターンを全ての長女が理解すれば「みんながもっと簡単に幸せになれる!」と思い、長女研究家として本サイトCOJILabo.にて長女が幸せになるコツを配信中。→詳しいプロフィールはこちら

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