<鬱からの脱却にはこんな方法が!>
こちらは「【第11幕-後編】人生の歯車が狂いだした25歳。新たな価値観で生きる。」の番外編。女の転機と言われる25歳の私は、仕事も恋も大スランプ!!発狂したくなるような不運に見舞われ、心も体もボロボロになってしまった私は鬱状態となる。そんな私を一瞬にして鬱から救ったマフィアみたいな課長のカウンセリングを紹介しよう。
第11幕をまだ全く読んでいない場合には、「【第11幕-前編】輝かしい日々からの転落。人生の歯車が狂いだした25歳。」「【第11幕-後編】人生の歯車が狂いだした25歳。新たな価値観で生きる。」を読んでからこちらに戻ってきてもらった方が楽しめるだろう。
さて、お先真っ暗で天にも見放され鬱となった私を救ったカウンセリングとはいかに!?
日本人には到底見えないマフィア課長
まずは、マフィア課長について語らせていただこう。
マフィア課長は、私が新卒で入社したブラック企業でお世話になった上司である。
なぜマフィア課長なのかと言えば、その風貌と仕事ぶりがまるでマフィアの様だったからだ。
まず彼の容姿だが、色黒で堀が深くまず日本人には見えない。
着用しているスーツもメガネも普通のサラリーマンでは絶対に選ばないようなデザイン。
革靴の先も尖りまくりである。
さらに背も高く筋肉質で眼光も鋭い。
できれば近づきたくもなければ、絶対に目なんか合わせてたまるか!という風貌なのだ。
ちなみにマフィア課長いわく、空港に行くたびにボディチェックを強化され、新婚旅行の時でさえ念入りにボディチェックをされたという。
そんな彼の仕事ぶりもかなり横暴で力づくで物事を動かそうとするものだった。
ものを蹴ったり声を荒げたりなんてしょっちゅうだ。
若かりし頃は本当にやんちゃで怖い人たちに追い掛け回され、コンクリに足を埋められ骨折したというような話も聞いている。
ちなみにマフィア課長は、私が入社したころは私が所属する商品部と敵対する営業部にたのだが、入社1年目の私を「威勢のいい奴が入ってきたからいっちょシメてやろう」という理由だけで無理難題を押し付けいびってきたのだった。
入社数か月にして、私はマフィア課長にガチで泣かされた経験があるのだ。
この話は長くなるので今回は置いておこう。
マフィア課長の人となり
さて、私が入社当初は営業部にいたマフィア課長は社内大改革で営業部の課長に就任する。
入社一年目にシメられ泣かされた経験がある私はそれを知った時、愕然とした。
がしかし、当時私が最も信頼していた浜崎あゆみ似の元ギャル先輩がこのマフィア課長を絶対的に信頼しており、私に「彼なら絶対大丈夫。商品部を変えてくれるよ。」と言ってきたので、おとなしく彼の様子を見守ることにした。
商品部課長に就任してきたばかりのマフィア課長は鼻息荒く、「ちんけな商品部を俺がかえてやる」的な勢いだったが、商品企画の難しさを知り次第に荒々しさはなくなっていく。
むしろ商品部の社員一人一人の特性をしっかり見極め仕事がしやすいように取り計らってくれたのだ。
私とマフィア課長の関係はどうだったかというと、最初の頃はぶつかることもよくあった。
だがしかし、私がスランプに陥り弱り始めたころから会社かえりに駅までの帰り道でいろいろ話を聞いて励ましてくれたりと親身になってくれた。
意外にも仲間には優しいのだ。
そんなところもマフィアと呼びたくなる一因である。
マフィア課長からの呼び出し
さて、ここからは本格的にマフィア課長のカウンセリングについて話していこう。
この頃の私は、鬱状態なので仕事のミスでマフィア課長から怒られることも多々あった。
そんな折にマフィア課長から「おい、櫻本ちょっといいか。」と呼び出される。
「また何か怒られるのかな。。」と呼び出しに内心ビクビクしながら課長のあとについて会議室に向かう。
会議室の扉をしめ席に着くとマフィア課長はこう切り出した。
「櫻本、お前最近よく人から言ってることが分からない。って言われてるよな。」
そう。まさしく当時の私は、社長からも監査役からも部長からも周りの誰からも
「言ってることがよくわからない。」
そう言われていたのだった。
商品部に期待のエースとして配属され、ヒット商品を次々と生み出していた私が何をプレゼンしても通らない。
トラブルが発生した時に対応方法を説明してもまったくもって理解してもらえない。
「言っていることがよくわからない。」
そう言われて、話が終わっていたのである。
こちらとしては、精一杯説明しているのに「意味が分からない」といわれる始末。
こっちこそ、「意味が分からない!」という状態だった。
しかしながら、あまりにも繰り返される「意味が分からない」という言葉にノイローゼ気味だったのだ。
マフィア課長のカウンセリング
そんな私を見かねてマフィア課長は私を呼び出したのであった。
マフィア課長のカウンセリングを対話形式で紹介しよう。
マがマフィア課長、キが私稀子のセリフである。
ではいってみよう。
マ:「櫻本、お前よく人から言ってることが分からない。って言われてるよな。」
キ:「はい。」
マ:「何で分からないって言われるかわかるか。」
キ:「全く分かりません。」
(てか、わかってたら苦労しないし!何言ってんだよ。)
マ:「他にもこんなことが多くないか。」
キ:「何ですか。」
マ:「お前が最初に提案したことを最初は却下されるけど、後々お前が最初に言った通りになるってことがないか。」
キ:「あります!!!いつもそうなんです!だからバカバカしくて。。」
(そう!まさしくそうだよ。最初っから私が言ってることをやればいいのに、さんざん違うことをさせられてから、結局、もともと提案してたことをやらされる日々にうんざりだったんだよ!)
マ:「いいか。お前は人より頭の回転が速い。」
キ:「….」(えっ。そうなの??)
マ:「他の奴より、頭の回転が速いから、先の先まで考えて物事を見てるんだ。」
キ:「….」(確かに、勝手に頭で先まで読んでるかも。。)
マ:「先まで読み過ぎてるから、他の奴は分からないんだ。」
キ:「そっ、そうなんですか?」
マ:「そうだ。だからこれからは、こうやって話せ。周りの奴はみんな赤ん坊だと思って1~10まで説明してやれ。お前は、1~9を飛ばして10しか説明しないから相手に通じないんだ。」
キ:「わ、わかりました。」
(がーん。それが原因だったのか。。通りで通じないわけだ。私が頭おかしいわけじゃなかったんだ!よかった。)
マ:「あと、お前は普通じゃない。変人だ。もっと変人らしく生きろ!人に合わせなくていい。」
この言葉を聞いた瞬間、私は何とも言えない高揚感を感じた。
そして、今までのやる気の出ないネガティブ感、覇気のない感じから一気に解放されたのだ。
心の中は、こんな感じ。
(え!変人!?私って変人なの?なんか嬉しい!やっぱり特別なんだ!)
こう思いながら、なんだかテンションが上がった私だった。
そこへ、すかさずマフィア課長がこう続けた。
マ:「おい、お前。変人だと言われてテンション上がったか。」
キ:「はい!!めっちゃテンション上がりました!」
この言葉を発した私は、心も瞳もキラキラ。
今まで一切出なかった笑みがこぼれる!こぼれる!
そこへマフィア課長がとどめの一言。
マ:「いいか。これは変人にしか効かないカウンセリングだ!医者から習った。」
変人専用カウンセリング
なんと、マフィア課長が私に行ったカウンセリングは変人にしか効かないカウンセリングだったのだ。
「お前は普通じゃない。変人だ。」
この言葉でテンションが上がるのは、変人だけらしい。
変人じゃない人は全くテンションなどあがらず不快になるだけのようだ。
私はどうだったかと言えば、先ほどもお伝えした通り「お前は普通じゃない。変人だ。」の言葉にすっかりテンションが上がり、変人であることを嬉しく思っていた。
むしろ、何だか自分は特別だったんだという気にさえなっていた。
変人認定され大喜びの私からは鬱の症状などすっかり消え去っていた。
私が鬱になっていた原因
世間知らずのまま入ったこの会社で、スランプになるまでの私は「期待の新人」とし活躍していた。
だがしかし、たびたび先輩から態度がなってないとか、後輩の教育がなっていないと怒られていたのも事実。
自分の感覚で過ごしていると怒られることを知った私は、もっと周りに気を使わないといけないことを覚えた。
そしていつしか自分を押し殺し、周りに合わせることばかり考えるようになっていた。
「周りに合わせなきゃ。また怒られる。」そう思っているうちに自分らしさを見失い、仮面の自分を演じていたのだった。
そして、スランプとなりプライベートもうまくいかない状況に陥る。
そして、朝から晩まで睡眠時間を削って働いていたので体力も免疫力も落ちていた。
そんな中、毎日毎日小さなストレスが溜まり、とどめとして「言ってることを分かってもらえない」という強烈に屈辱的で孤独な出来事が起こり、完全に自分らしさと自信を失なった。
この免疫力が下がっているところに小さなストレスが溜まり、本格的に自分に対する自信を失ったことが鬱状態となった原因だったのだ。
しかし、マフィア課長のカウンセリングにより、本来の自分はもっと変人で自由でいいと気づかされ、否定し続け、隠し続けた自分を肯定できるようになった。
自分に対する自信を一気にとり戻せたのだ。
だから一瞬で鬱から解放されたのだった。
この、マフィア課長のカウンセリングが終わってからの私は「変人」である自分を誇らしく思い、働き方・生き方を変えていくこととなる。
おわりに
さて、変人にしか効かないいマフィア課長のカウンセリングはいかがだったでしょうか。
このストーリーを読んで、鬱状態から解放される変人さんがひとりでもいらしたら嬉しいです。
この現代社会では鬱に悩まされる人が年々増えています。
それはなぜか。
その理由を私の長女研究家のベースになっている形而上学(けいじじょうがく)的に言うなら、この地球の波動(エネルギー)が年々「嘘を許さない」そんな状態になってるのに対し、いろんなことを我慢して自分の心に嘘をつきながら古い体制の会社や学校制度の中で過ごす人が多いからです。
特に、1975年以降に生まれた方々はこの地球の古いシステムを壊し、自らの天才性を発揮するために生まれてきています。
なのに、そんな役割も忘れて古いしきたりの会社や学校制度の中、さらには家庭の中で「~すべき」「~ねばならぬ」という制限の中で過ごすから、心がおかしくなってしまう。
本来自分の役割を果たすために自信満々で生まれて来たはずなのに、年を重ねるたびに社会のルールや常識にがんじがらめになり自分への自信を失ってしまう。
逆に、1975年以前に生まれた方々は、今まで「~すべき」「~ねばならぬ」という制限こそが美徳で大切だったのに世の中がどんどん変化し自由になっていく。
そんな中、本当は今まで押し殺していた自分の本音で生きていけばいいのに、どうしていいかわからず結局は自分にウソをつきながら過ごしてしまう。
これが鬱になる大きな理由なのです。
特に長女のように真面目の塊ともいえる柔軟さを持ち合わせず、人の顔色を窺ってしまう生き物にとってはこの時代は注意が必要なのです。
しっかりストレスマネジメントをしてどんな時も力まずリラックスしてこの時代を本音で生きることが幸せの鍵。
そのためにも、自分を理解してケアしていくことが何より大切なのです。
COJILabo.編集長 長女研究家 櫻本稀子(さくらもときこ)
この記事を書いた人
- 1980年4月2日生まれ。スピリチュアル・ビューティーサロン代表。弟が生まれた3歳から「両親から愛されていない」と思い込み、長女をこじらせはじめる。だが、2015年に受講した「アデプトプログラム」をきっかけにたった2年半でこじらせた親子関係を修復。その経験から長女特有の「ネガティブパターン」に気がつく。このパターンを全ての長女が理解すれば「みんながもっと簡単に幸せになれる!」と思い、長女研究家として本サイトCOJILabo.にて長女が幸せになるコツを配信中。→詳しいプロフィールはこちら
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