小さな勇気が人生を変える

ストーリー

  (最終更新日:2020.11.17)

やり手の元ギャルと真面目長女の私。小さな勇気が人生を変える。<ブラック企業物語【第3話】>

長女研究家の稀子(きこ)です。美術教師になる道をあきらめ大学卒業後、某低価格雑貨ショップに入社した私。念願の商品部に配属され、やる気まんまんでギラギラしていた私は【第1話】【第2話】でお伝えした通り、人に勝つことしか考えられなかったり、入社早々先輩に怒られたりしていた。だがしかし、そんな経験をしながらも無駄にプライドが高く他人を見下す「嫌な奴」のままだった。人の心を扱うプロとなった今なら、当時の私の何が問題だったのか手に取るようにわかるのだが、この当時は自分が変だとも思わず生きていた。

さて、人としてこじらせていた私が仕事を通して変わりゆくさまを綴ったブラック企業物語。その第3話では、私のブラック企業生活3年3ヵ月の間で非常に大きな影響を受けた人物のひとり「ギャル子先輩」についてお話しよう。真面目一直線で生きてきた長女の私が、ギャル子先輩と過ごすことで仕事をバリバリこなしながらも人生を楽しむことを覚えていく。

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やり手の元ギャル降臨!

商品部に配属された日、新入社員の教育係が紹介された。

どんな人がいるのだろうとドキドキしていたら、ど派手な先輩が現れた。

浜崎あゆみ似で、髪はベルバラのオスカルなみの縦巻ロール。

足元はピンヒールに網タイツである。

奇抜な髪型や服装の生徒が多い服飾学科のある大学に通っていた私ではあったが、さすがに社会人なのにこの身なりであることにドンびく。

あまりに衝撃すぎて唖然と彼女をガン見したのを今でも覚えている。

彼女の姿はあまりにも衝撃的で、今でも映像として脳裏に焼き付いているくらいだ。

ちなみに、現在サロンで巻き髪を教えている私が、縦巻ロールをリアルにしてる人物を見たのはこの時が初めてだった。

このセンセーショナルないで立ちの先輩は私と同い年なのだが、短大卒業後に直ぐ就職し社長からの信頼もあつい「やり手の元ギャル」であった。

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勇気を出してギャル子先輩の時間をもらう

仕入れ担当になった私は「同期の誰よりも早く商品化に着手したい!」という野望をもちギラギラとしていた。

だがしかし、先輩方が行っているようなMR(マーケットリサーチ)などしたこともなく、どんなことをしてるのかも皆目わからなかった。

わからないことは調べるか聞くしかない。

どうせ聞くなら、「一番優秀な人物に聞く!」これが私のマイルールだったため、社長からの信頼も厚い浜崎あゆみ似のギャル子先輩にお願いしようと心に決めたのだった。

だがしかし、ギャル子先輩とはあまり話したことも無ければ、正直近寄りがたい。

お願いしたところで聞いてもらえるかもわからない。

さらに、お願いしたところで【第2話】でお伝えしたように「先輩に対する態度じゃない!」なんて教育的指導をされやしないかと、ひとりヒヤヒヤドキドキもした。

断られたり怒られるのは怖かったが、「同期の誰よりも早く商品化に着手したい!」という私の野望がその恐怖に打ち勝ち、勇気を振り絞ってギャル子先輩に声をかける決心をする。

制服着用がルールだったこの会社にはロッカールームが完備されていた。

仕事が終わり、ロッカールームで帰り支度をしているギャル子先輩を見つけ、私は手に汗握りながら思い切ってギャル子先輩に話しかけた。

「あのー、1個お願いがあるのですがよろしいでしょうか。よかったら今週末のMR(マーケットリサーチ)に私と一緒に行って、いろいろ教えいただけませんか。」

言い切った後、私の心臓はものすごい速さでバクバク鳴っていた。

「どんな答えが返ってきてもへこたれるな!」そう自分に言い聞かせていると、ギャル子先輩は「いいよー。いつにする?」と楽しそうに答えてくれたのだ。

このギャル子先輩の態度を見て「まさに神!私も今後、後輩に何かお願いされたら笑顔でこたえられる自分になろう」と誓った。

そして、人は見た目で判断してはいけないと反省する。

この時、最大限の勇気を振り絞るという行動を起こしたことで、のちのち私はこのギャル子先輩からいろんなことを学び、仕事でもプライベートもいろんな世界を見せてもらうことになる。

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ギャル子先輩の過去

ここで少しこのギャル子先輩についてお話しさせていただこう。

彼女は私が入社した時には、社長の信頼を得ているエースとなっていたが彼女だが、本人いわく入社当初はとんでもなく使えないただのギャルだったらしい。

そんな彼女を変えたのは、営業部のマフィアのようなO氏。

このマフィアのようなO氏は、私の人生も変えることとなる重要人物なためたびたび私のストーリーでは登場してくる人物だ。

今回はギャル子先輩との物語なので、O氏の詳細は割愛させていただこう。

さて、入社当初のギャル子先輩は、自分が担当した商品を置く店舗の設営にO氏から呼び出されたことがあったらしい。

マフィアO氏が待ち構える店舗に、ギャル子先輩はホットパンツに厚底サンダルで出勤し、マフィアO氏から大目玉を食らったそうだ。

マフィアO氏には「てめぇ、そんな恰好で仕事ができると思ってんのか!!帰れ!」と怒鳴り散らされたそうだが、そこは負けず嫌いなギャル子先輩、すぐさま服と靴を買いに出かけ店舗に戻り作業をしたとのこと。

この好意がO氏から根性の在る女だと認められ、そこから仕事のノウハウをしっかり叩き込んでもらったそうだ。

そのノウハウを私はギャル子先輩から教わることとなる。

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心優しきギャル子先輩

すでに私の「こじらせ長女ストーリー」を読んだ方ならご存知だと思うが、私はこのブラック企業で25歳になった年に大スランプを経験する。

しかも、このスランプ期に結婚すると思っていた男から電話1本で振られ、ボロボロになった私はうつ病状態にも陥る。

25歳は女の転機というものをマイナス方向で経験してしまったのだ。

仕事と彼氏が人生の生きがいと化していた当時の私は、仕事のスランプに陥り、彼氏も失い人生に何も見いだせなくなる。

そんな時に一番親身になってくれたのが、ギャル子先輩だった。

ボロボロになった私に「一緒に趣味を見つけよう」と提案してくれ、いろいろな料理教室をめぐり、最終的にABCクッキングにのパン教室に一緒に通うことになる。

そして、うつ病状態から私が脱した後には、ネイルサロンや美容室に一緒に通い、共にはっちゃける日々を送った。

さらに、入社後3年目、この会社に居続けることに疑問を感じた私とギャル子先輩は互いに自分の人生について語りあり、この会社に居続けるか最後の賭けとなる仕事にともに取り組むことになる。

とにかく3年3ヵ月という時間の中で、このギャル子先輩と過ごした日々は私の人生に新しい選択肢をたくさん与えてくれた。

真面目一本気で生きてきた長女の私と長女ではあるがギャルとして人生を謳歌してきたギャル子先輩。

2つの全く異なる性質の二人が「仕事」という一つのテーマを通して出会い、影響し合った時間は私にとってはかけがえのないものとなっている。

そんなことができたのもギャル子先輩にMR(マーケットリサーチ)をお願いしたあの日の勇気がすべてなのだ。

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人生が変わる時必ずあるもの

人が人生を変える時には必ず「勇気」が伴う。

多くの長女は失敗が怖く勇気を出せないまま何もしない日々か続いてしまいがち。

だが、失敗が怖いあなたにこそ、人生が変わる時には「勇気」が伴うと覚えておいて欲しい。

長女となった3歳から35歳まで、人生をこじらせていた私が今のように好きなことを見つけ、好きなことでお金をいただけるようになったのも、小さな勇気の積み重ねなのである。

「私には無理、あの人だからできたのだ」なんて考えず、「みんな小さな勇気を積み重ねてきたんだ。私にもできる!」と自分を信じて欲しい。

ぜひ、今日からあなたの中にある「勇気」を前面に出していこう!

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おわりに(長女研究家としての考察)

改めまして、長女研究家の稀子(きこ)です。

今日までに私のサロンで何百回と長女とのセッションを重ね思うのですが、長女は自分に対する信頼がなさすぎる!

まぁ、過去の私もそうだったので攻め立てることなどできないのですが、自分に対する自信がない長女さんは、ぜひ自信満々に破天荒に生きてる方とお友達になってみてください。

自分が住んでる世界がいかに狭くつまらないものか思い知り、次第に視野や思考の枠が広がっていきます。

真面目一本気だった私にとっては、今回のストーリーでお話ししたギャル子先輩がその一人でした。

彼女の人生観に触れるたび、自分の視野は狭かったのだと気付かされ、もっと自由に生きていいのだと思えるようになりました。

もちろん腑に落ちるまでは時間がかかりましたよ~( ;∀;)

でも、ずっと自分と似たような人とばかり一緒にいては何も変わりません。

正確が合うか合わないかは分からないけれど、「自分と違う人種だな」と思った相手には、勇気をもって接することも大切です。

多くの長女が、代わり映えのしない自分の人生に飽き飽きして、キラキラ輝き自分の好きなことを楽しんでいる人を見てがっかりしています。

だけど、一番がっかりしなくちゃいけないことは、自分が自分に対し自信を持てていないことなのです。

人生楽しく幸せに過ごしている人で自分に自信がない人なんて一人もいないのです。

自分に自信があるけど人生うまくいっていないという場合には、「偽りの自信にしがみついていないか」をチェックしてみてください。

私が言ってることがよく分からないという方は、一度私のサロンを訪ねてみてください。

ブラック企業物語第4話はこちら↓↓↓

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この記事を書いた人

長女研究家 櫻本稀子
長女研究家 櫻本稀子
1980年4月2日生まれ。スピリチュアル・ビューティーサロン代表。弟が生まれた3歳から「両親から愛されていない」と思い込み、長女をこじらせはじめる。だが、2015年に受講した「アデプトプログラム」をきっかけにたった2年半でこじらせた親子関係を修復。その経験から長女特有の「ネガティブパターン」に気がつく。このパターンを全ての長女が理解すれば「みんながもっと簡単に幸せになれる!」と思い、長女研究家として本サイトCOJILabo.にて長女が幸せになるコツを配信中。→詳しいプロフィールはこちら

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