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ストーリー

  (最終更新日:2020.11.16)

【第6幕】仲良くなるグループを間違えた。苦悩の高校1年1学期。

<スクールカースト制の恐怖。小バカにされる>

「仲良くなるグループを間違えた」そんな経験をしたことがある女子は多いだろう。私は高校1年生の1学期、仲良くなるグループを間違え苦悩した。席が近かった女の子5人でグループを作り、はじめは問題なくよい関係を築けていた。たが、学校生活にも慣れ、グループのメンバーの本性が見えてきた時に全く持って違う人種だったと知る。地元の小学校や中学にはいないタイプの女の子たちに戸惑い、すれ違い、次第にグループ内で気まずくなりなんとなくハブられるようになる。人生で初めて「友人関係に悩んだ」高校1年生のストーリーを紹介しよう。

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異文化に戸惑う高校生活がスタート

埼玉県の所沢にある、文武両道がモットーの進学校に入学した私。

ずっと地元の公立中・高に通っていた私は、同じ埼玉県内でも色んな市から集まった男女の様子に困惑する。

一番困惑したのは、ギラギラした男子生徒たちの存在だった。

小学校・中学校と男女の仲が良い学校で過ごし、男子生徒に抵抗がなかった私であったが、「性に目覚め」ギラギラしている男子どもの雰囲気に恐怖心を感じたのだった。

男友達が多かった私も、高校では部活が一緒の男の子以外とはほとんどしゃべらなかった。

さらに、私のクラスには、進学校なのに不良の部類に入る問題児男子がいるし、今まで出会ってきた女の子と感覚も見た目も違うギャルもいる。

いろんなタイプの女の子と仲良くしてきた私であったが「見たことのない人種」に大きく戸惑う。

そんな戸惑いを持っていた私は、最初の仲良しグループ作りに失敗することとなる。

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芸能情報と悪口ばかりの会話に耐えられなくなる

高校入学時、席が近かった女の子と声をかけ合いランチを共にする。

ランチを共にするということは、必然的に移動教室や学校行事を一緒に過ごすグループとなる。

最初はみんな緊張していて気を使いあっていたが、次第に自分が好きなことや興味のある話題をするようになっていく。

そんな中、私が所属したグループは「芸能人の話題」と「誰がカッコいい、誰がブサイク」というような悪口をメインに楽しむグループとなっていった。

リーダー的な女の子が特にそういう話題が好きで、みんながそれに便乗する感じだった。

私が所属したグループは、スクールカースト制における序列で人を判断するような女子の集まりだったのだ。

私は、芸能人にも興味はなく、女子特有のそうゆう話題に溶け込めなかったので、ランチタイムや一緒にいる時間がなんとも辛い時間でしかなかった。

さらに、最初の学校行事で、痛恨のミスをおかし、スクールカースト制における序列の違いをつけられ、次第にハブられるようになる。

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センスのなさが露呈して、ハブられる

何の行事だったのかもう忘れてしまったのだったが、学校内でフリーマーケットをする企画が持ち上がった。

私が所属したグループで、家にある不用品をもちよりお店をすることになる。

グループのメンバーに気まずさは感じていたが、初めての行事に張り切り、私は家にあった不用品をいろいろ集めて学校に持っていく。

だが、それが悲劇のはじまりだった。

今まで私は、お洒落なフリーマーケットみたいなものに行ったことはなく、保護者が行う学校でのバザーしか見たことがなかった。

私が知ってるバザーでは、本当に家にある不用品というものが多く並べられていたので、今回のフリーマーケットも同じようなものだろうと何も考えずに家にある不用品が役に立つのであればと思いいろいろなものを持って行った。

そしたらなんと、グループのみんなはお家にある不用品でもお洒落な洋服や小物を持ってきていた。

私の知ってるバザーとはどうやら違うようだとこの時初めて察する。

ヤバいと思った時には時すでに遅し、私が持ってきた全くもっておしゃれじゃないアイテムをみてグループの女子が失笑する。

リーダー的存在の女の子の「なにこれ、みんなどう思う?」みたいな無言の会話をされたことを今でも思い出す。

この瞬間から、私はリーダー的女子から「イケてないダサい女と認識」され、小バカにされる対象となる。

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苦し過ぎて、中学時代の先生に電話をする

さて、「イケてないダサい女」と認識されてしまった私には地獄のような日々が待っていた。

リーダー的存在の女の子を中心になんとな~く避けられるようになっていったのだ。

このなんと~くというのが曲者である。

あからさまに、こっち来ないでなんてことは言われないが、輪の中に入りにくい空気が漂い、グループとして一緒に行動するのが苦しくて仕方ない状態になっていく。

いっそのこと、こっちに来ないでと言われた方がどれほど気が楽だったことだろうか。

女子特有のこういう陰湿さも私にはどうしてもなじめない文化であった。

別にこの子たちと仲良くなりたいと思いはしなかったが、やはり毎日毎日重くて嫌な空気の中で過ごすことに思い悩んだ。

日に日に苦しくなり、意を痛めていく。

両親との関係はすでにこじれていたのでこの苦しさを両親に相談することなんてありえない。

どうしたらいいのか迷った挙句、私は中学時代に仲良しだった美術部の顧問であった女教師に助けを求めて電話をすることを決意する。

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美術教師の驚きの一言で気が楽になる

中学時代の美術教師は、とても変わったタイプでいろんな生徒から好かれていた。

私は彼女のようになりたくて、中学校の美術の先生になる目標をもつ。

中学時代は、部活以外でも彼女ともいろいろなやりとりをして信頼関係を深めていた。

そんな彼女に高校での苦しい状況を打ち明けたところ、開口一番にこう言われたのだった。

「大人になる前に経験できてよかったじゃない。」

どんな慰めの言葉をくれるのかと思っていたが、「よかった」ときたもんだ。さすがである。

「大人になって人間関係がうまくいかないのを初体験すると辛いよ~。今経験できたのはラッキーだよ。」

あっけらかんとそんなことを言われ、読書などをして自分を磨く時間を過ごすよう勧められた。

この時、確かフランソワーズ サガンの「悲しみよこんにちは」を読むようすすめられる。

彼女に相談したことにより、深刻に思い悩んでいた私の気持ちは一気に楽になる。

「確かに大人になる前に経験できたのはよかったな」と気分を切り替えることができたのだ。

そして、読書が好きではなかった私ではあったが「悲しみよこんにちは」を購入し読むことにする。

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グループを変える覚悟を決める

さて、変わり者の美術教師のアドバイスを受け、気分を変えた私は読書をしながら時間を過ごすようになり、所属していたグループとも少しずつ距離をとるようになった。

だがしかし、高校生の私はクラス内で一人で過ごす勇気はさすがに持ち合わせていなかった。

そこで、私はグループ変えを覚悟する。

幸いにもクラスには、部活が一緒の女の子Hちゃんがいた。

彼女のグループに入れてもらおうと覚悟を決めたのだった。

Hちゃんは、同じ中学から来ていた友達のIちゃんと2人で行動を共にしていた。

Iちゃんとは全く話したことはなかったが、Hちゃんに事情を話しランチタイムや移動教室など一緒に過ごさせてもらえるようお願いした。

同じ部活のHちゃんは、快く依頼を受け入れてくれた。

しかし、最初のうちは、Iちゃんが少し不服な感じで、どうしようかと少し困ったが、元居たグループに戻れない私としては必死にIちゃんと仲良くなれるよう努力した。

最初は少し苦戦したが、さすがHちゃんの友達であるIちゃん、思ったよりも早く打ち解けることができ3人で仲良く過ごすことができるようになる。

このメンバーでつるむようになってからは、学校生活が楽しくなり、やっと自分らしさをだせるようになった。

そうなってからは、元いたグループの女の子たちとのぎくしゃくした感じもなくなり、落ち着いた高校生活を送れるようになる。

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おわりに

いや~。スクールカースト制とは本当に恐ろしいものですよね。

可愛いとかカッコいいとか何が得意とか何が好きかでランクが決まってしまうのだもの。

この時は本当にキツかった。

小・中学時代にも派手な子や芸能人やイケメンの話題で盛り上がったり、男子の悪口を言う子はいたけれど、最初に所属したグループのリーダーほど陰湿な感じはなく他の話題でも盛り上がれた。

高校生の私は、両親が厳しかったことからメイクもしていなければ髪も染めていない。

ドラマなんかも見ない実はアニオタで、そんなことは絶対にみんなに言えないとひた隠しにしていました。

まぁ、アニオタであるとカミングアウトできるようになったのはアデプトプログラムを受講し、自分らしさをとり戻してからなんですけどね。

この高校1年生のグループ選択のミスから、グループを変えるという勇気ある行動をとれたおかげで、これ以降お友達グループで困ることはなくなりました。

ちゃんとどんな子が自分と同じようなタイプなのかのカギ分けもできるようになり、複数のグループのこと仲良くできるようになります。

何か問題にぶち当たった時、勇気を出して問題を解決できればその後の人生で同じ課題を繰り返さなくていいという法則みたいなものがあります。

何か困難にぶち当たった時は、逃げずにしっかり問題解決をすることをお勧めします。

その時、誰に相談するかはとても大事ですね!

COJILabo.編集長 長女研究家 櫻本稀子(さくらもときこ)

この記事を書いた人

長女研究家 櫻本稀子
長女研究家 櫻本稀子
1980年4月2日生まれ。スピリチュアル・ビューティーサロン代表。弟が生まれた3歳から「両親から愛されていない」と思い込み、長女をこじらせはじめる。だが、2015年に受講した「アデプトプログラム」をきっかけにたった2年半でこじらせた親子関係を修復。その経験から長女特有の「ネガティブパターン」に気がつく。このパターンを全ての長女が理解すれば「みんながもっと簡単に幸せになれる!」と思い、長女研究家として本サイトCOJILabo.にて長女が幸せになるコツを配信中。→詳しいプロフィールはこちら

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